【小説レビュー】毒笑小説[著者:東野圭吾 集英社文庫]

2014年3月6日

nanamiでし。


東野圭吾著の短編小説集。
「おもしろい短編小説」「絶対読みたい短編小説」など検索ワードを入力してクリックしたら、必ずと言っていいほど上位にランクインしているこの作品。
東野圭吾作品は大好きで「犯人のいない殺人の夜」、「どちらかが彼女を殺した」、「流星の絆」、「新参者」、「白夜行」など、何作品も読んだことがあるけど短編集は初めて。

「誘拐天国」「エンジェル」「手作りマダム」「マニュアル警察」「ホームアローンじいさん」「花婿人形」「女流作家」「殺意取扱説明書」「つぐない」「栄光の証言」「本格推理関連グッズ鑑定ショー」「誘拐電話網」

以下ネタバレありなのー。

nanamiのお気に入りは「誘拐天国」と「ホームアローンじいさん」
タイトル通り、毒のある笑いが印象的なのー。
「誘拐天国」は、じいさんたちが人生でやり残したことはひとつもない!いつ死んでも良い!と話しながら盛り上がっているのに、福富というじいさんだけがまだやりたいことがある…と話す。
福富のやり残したことは、お勉強や習い事に毎日大忙しの孫とゆっくり遊びたい!というもの。
そんな福富の願いを叶える為に、麻雀仲間(じいさんたち)が集まって、前代未聞の孫誘拐計画を立て、実行するというはちゃめちゃストーリー。
実はこの麻雀仲間、全員大富豪。
孫を誘拐した後、福富と孫をゆっくり遊ばせるために用意したのは、古くなった遊園地。そこを買い取りびっくりするくらいきれいに改装してしまう。そして、警察官とじいさんたちの知恵合戦。じいさんたちは自分たちが犯人だとバレないようにいろんな手を使って警察官や家族を欺き、大富豪じいさんたちが勝利をおさめる!!!
ありえない…と思いつつも、ついつい笑ってしまう作品。
「ホームアローンじいさん」は孫が隠し持っているアダルトビデオを何とか盗み観ようと奮闘するじいさんの話。
読み進みながら何度も「じいさんがんばれ!!!」って思っちゃう。
なぜか選んだ2作ともじいさんが主役…え?nanamiじいさん好きなのかな…

さくさく読める度★★★★☆

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レビュー,

Posted by nanami