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【小説レビュー】イニシエーション・ラブ[著者:乾くるみ 文春文庫]

   

nanamiでし。


乾くるみの恋愛小説。
話題にのぼっていた発売当時から気になっていたもの「恋愛小説か…」と思って読まずにいたところ、何やらここ1ヵ月ほどでまた急に話題になったようで読んでみたのー。
発売当初から「ラスト2行が衝撃的」「最後でこの本の印象がガラリと変化する」など数々のレビューを見てしまっていたので何も考えずに読もうと心に決めていざ読む、読む、読む。
いつもならいろいろ考えてしまうけど、今回だけは無心で読む。

以下、ネタバレありなのー。これから読もうと思っている人は絶対読まないで!!!

最後の2行目までは本当にただの恋愛小説。むしろつまらない…
この小説は第1部と、第2部に別れていて、第1部の続き(まるで1年後のように)第2部が描かれているんだけど、この小説の1番の驚きポイントは、第1部と第2部が同時進行だということ。
主な登場人物は2人(マユとたっくん)…という風に見せかけて、実は3人。
第1部では、夏に合コンで出会い、お互い魅かれあうようになって、付き合うふたり。ここまで、普通の恋愛。
第2部では、ふたりは東京(たっくん)と静岡(マユ)で遠距離になってしまい、たっくんが東京で浮気し、その浮気相手の女の名前と呼び間違えられ、最後には逆ギレされてフラれてしまう…という可哀想なマユ。
…かと思いきや、第1部と第2部は同時進行。つまり、マユも静岡で合コンで出会った人と付き合っていた(浮気をしていた)ということになるのー。
そしてそれを最後まで知らず、自分だけが浮気をして別れたと思っている東京彼氏と、彼氏がいるなんてことも全く知らずに付き合っていた静岡彼氏。
したたか過ぎるよマユ…怖いよ…

最後の2行だけではこの内容はわからないんだけど、最後2行がほんとに「え???どういうこと???」という風に表現されているので、もう1度最初から読み直したくなる作品でし。
背表紙に書かれている「もう1度読みたくなる」っていうのがよーくわかる作品なのー。確かに何度でも読みたくなる…
最後の衝撃うんぬんというのが全面に出てしまっているので、何も考えずに読めたけど、読み返してみると伏線がいっぱい。無心で読んでてよかった…

読んだ後の衝撃度★★★★☆

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