【小説レビュー】バイバイ、ブラックバード[著者:伊坂幸太郎 双葉文庫]
nanamiでし。
伊坂幸太郎著の短編小説集。
突然、短編小説が読みたい!と思い立ち、すぐにインターネットで検索!
「おもしろい おすすめ 絶対読みたい 短編小説」このワードを駆使して検索した結果出てきたのがこれ。
伊坂幸太郎のバイバイ、ブラックバード
あらすじも読まずに、何の前知識もなく読み始めたので、どんなストーリーなのかもさっぱりわからないまま。
いざ手元にやってきてパラパラめくってみる。
短編小説集のはずが…タイトルが全て同じ。
「Bye Bye BlackBird Ⅰ」「Bye Bye BlackBird Ⅱ」「Bye Bye BlackBird Ⅲ」「Bye Bye BlackBird Ⅳ」「Bye Bye BlackBird Ⅴ」「Bye Bye BlackBird Ⅵ」
え?これって短編小説集ですよね???と思いながら読み始める。
以下、ネタバレありなのー。
5股をかけていた男・星野一彦が<あのバス>に乗せられて、どこかわからないところへ連れていかれる前に、繭美という名の巨体な女と一緒に5股をかけていた交際相手に別れを告げにいくストーリー。
結局最後まで<あのバス>とは何なのか、繭美の正体もわからないままだけど、それぞれの登場人物のキャラクターが個性的でとにかくおもしろい!
交際相手との出会いから、修羅場ともいえない別れ話をするまでの展開があり得ない!と思いつつも、ついつい笑ってしまう。
nanamiのお気に入りは「Bye Bye BlackBird Ⅱ」の最後で、繭美がイヤイヤながらサンタクロースの格好をしてマンションに忍び込み、プレゼントをこっそり置きに行くところ。
まさか、ちゃんとその格好をするなんて思えなかったし、散々暴言を吐いているのに本当は優しいんじゃ…?と思わせてくれるのー。
最後まで読んでも謎は解決しなくて、スッキリしないと言えばスッキリしないストーリーだけど、繭美の存在だけでなぜか爽快感が味わえるような気になるのー。
読み終わったら、むちゃくちゃな巨体女・繭美のことがすきになっている。最後のシーンの繭美を、本気で応援している自分がそこに。
はちゃめちゃ度★★★★☆

nanami

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