なぜ日本のカレーは独自の進化を遂げたの?

日本のカレーは、19世紀後半にインドから英国に渡り、イギリス人によって日本に伝えられたことが始まりです。
しかし、当初の味は、英国風のカレーに近いもので、日本人の舌に合わず、なかなか普及しなかったとされています。
その後、日本人によって独自の味にアレンジされる過程で、インドやイギリスのカレーとは異なる特徴を持つ「日本独自のカレー」が生まれました。

独自の進化を遂げた理由の一つとしては、日本の食文化に対する適応力があげられます。
日本の食文化には、自然の味を生かす繊細な調理方法や、調味料のバランスが重要視されている傾向があるため、カレーにもそれらの文化的要素が反映され、独自の進化を遂げたと考えられます。

また、日本国内でのカレーの普及には、軍隊や学校給食などの大量消費の需要が大きく関与しています。
そのため、量産・提供することを前提に、食材や味付けなどの調整が重ねられ、多様なバリエーションが生まれたとされています。

さらに、日本のカレーは、カレールーを使うことが一般的である点も、独自の進化を遂げた要因の一つと考えられます。
カレールーは、調味料をまとめたもので、日本独自の製法が開発され、スパイシーで辛味のあるインド風カレーに対し、日本独自の甘さやコクを持った味わいを作り出すことができたとされています。

The following two tabs change content below.

なぜだろう

Posted by nazedarou