【食べろく】炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラ[奈良県橿原市]

2013年11月5日

橿原市の炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラ。
奈良市の鯛だしそば・つけ麺 はなやま、大和高田市の極上とんこつ・つけ麺 ガチトンラーメンと姉妹店とのこと。
場所は中和幹線(県道105号)沿いだが、道路に面していないテナントのため、特に大和高田方面から来ると見落としがちなうえ、中央分離帯で直接駐車場に入れないので注意が必要である。
桜井方面からはKCN(近鉄ケーブルネットワーク)の看板を目印にグリーンタウン北八木というテナントを目指そう。
グリーンタウン北八木共用看板にも名前は見当たらないが、奥に進めばテナント中ほどに暖簾が見える。

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ナチュラルウッド調の清潔な店内に入ると、ザ・ブルーハーツのマーシー似のイケメン店長さんが優しい笑顔で出迎えてくれる。
店員さんもはきはきと礼儀正しく、好印象だ。

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メニューはたくさんあってわかりにくいように見えるが、要約するとらーめん、つけ麺それぞれ鯛だし、あっさり、こってりの3種スープがあり、トッピングはのり、メンマ、チャーシューだけというシンプルな構成。

今回は店名でも一押しの商品
鯛だしつけめん スペシャルつけ麺 930円
鯛だしらーめん スペシャルらーめん 850円
の2品をオーダー。
つけめんはあつ・ひやを問われたので基本のひやをチョイス。

まず先に提供された鯛だしらーめんのスープを一口頂く。

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ん?
鯛だし?
メニューに記載された説明文では鯛煮干しだしと豚骨のダブルスープとのことだが…
鯛の白身魚独特の淡白で繊細な旨味や風味は完全に魚粉にかき消されてまったく感じられない。
ベースである豚骨のコクもそれほど感じられない。
どうしよう…

気を取りなおして、鯛だしつけめん。

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どっさりのバラのりの下に17~18番手の中太ストレート麺。
加水率も標準的で麺の特徴はなく、らーめん、つけ麺共に同じ麺が使用されている。

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スペシャルだからなのか、麺の器にも、つけだれの器にもそれぞれメンマとチャーシューのトッピングがある。
チャーシューは柔らかくぷりぷりに煮込まれているが、味付けは薄い。
つけだれはらーめんのスープに比較してかえしも濃いが、やはり魚粉が主張し過ぎて鯛の風味は感じられない。

ただし、バラのりが珍しく味付けのりで、お店側からすれば不本意かもしれないが、食べれば食べるほどつけだれに味付けのりの味が残り、旨味が増す。
また、どこのラーメン屋でも基本的に提供されたまま食するスタイルを貫いているので、調味料を入れたり、麺の固さやスープ濃度の変更などできる店でも標準的な商品を頂いているが、店員さんがお好みでお使い下さいとおっしゃった柚子胡椒をほんの半かき程投入してみたところ、魚臭さも少し落ち着き味が締まって随分美味しくなった。

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残念ながら炙り鯛だしの「炙り」にたどりつく前に鯛の風味すら感じなかったが、最終的には柚子胡椒の香りと味付けバラのりの味でスープ割りもなくつけ汁を最後まで美味しくいただけたので総合的にはまあ満足である。

個人的にはラーメンはジャンクフードだと思っているので、化学調味料を使用していようが、背脂びっしりであろうが、美味いか不味いか、ただそれだけだと思っているが、近年増えてきた魚介系スープのラーメン店は、特に魚介類の出汁にうるさい日本人相手に魚介の出汁を売りにしたスープで勝負することの難しさをもう少し認識すべきではないのだろうか。

■炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラ
奈良県橿原市葛本町808-1グリーンタウン北八木

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ろくちゃん

rockch.com管理人のろくちゃんです。 歯に衣着せぬ物言いですが、正直者と解釈していただけると幸いです。