【食べろく】瀛客山[岐阜県多治見市]

2014年2月5日

多治見市を東西に横断する国道19号と、南北に縦断する国道248号が交差する音羽町交差点から少し西、国道沿いではないので少しわかりにくいが、JR多治見駅と中央自動車道多治見I.C.の中間、多治見市の中心部で立地的には抜群の瀛客山。

住居兼用と思われる店舗は、事務所のような外観で、珍しい屋号と相まって駐車場の「中華そば」と書かれた年季の入った看板がなければ、飲食店かどうかすら疑わしい雰囲気。

こちらの看板が目印だ。
これがなければ「エイキャクザン」と読むことすら困難…

店に入ると、白髪がダンディで優しそうな、迫力のない菅原文太といったイメージのご店主、スナックのママさんのように華やかな感じの女性、それともう一人少しお若い女性の3人で、おそらくご夫婦と娘さんのご家族経営であろうアットホームな雰囲気。
お客さんも顔なじみが多いというのが、ご店主の接客対応でわかる。

メニューは大きく分けて2種、オーソドックスな中華そば系統と台湾ならぬ台南ラーメン、それぞれ味噌味もチョイスできるが、おすすめの中華そばのチャーシューメンと、台南ラーメンの3段階ある辛さの中レベルである台南ラーメンスーパーをチョイス。

チャーシューメン…730円

台南ラーメンスーパー…780円

まずはチャーシューメン。

なにこれ?
旨い!!
旨すぎる!!!!!!!!!!
スープはチャーだれの甘味と鶏ガラベースのスープに調味料と背油で整えたあっさり正統派醤油。
ネギの量もスープの味とマッチする完璧な適量。
これ、一切計算なしでやっていると思いますが、すべて完璧な味です。
チャーシューも柔らかくおいしい。

なぜこんな旨いお店に並ばず入れたのか不思議だが、おそらく経営者のモチベーションもあるのではないだろうか?
勝手な妄想だが「そんなに頑張って稼がなくてもある程度家族が食って行けたらいいんだべさー」的なニュアンスを感じた。
地元の常連さんを大事に、マイペースで営業してのではないだろうか。

久々に飲み干してしまった。
もちろん伏せ丼とかあほなまねはしない。

ちなみに台南ラーメンスーパーも悪くはないが、中華そばに比べると特筆すべき味ではない。
ひき肉、ニラ、ニンニク、鷹の爪と強烈な具材をごま油で炒めた味なので、ベースがどんなラーメンでもおなじ。
せっかくベースが素晴らしいラーメンなのにもったいないと感じてしまう。
しかし、あくまで中華そばに比べると…というだけで、決してクオリティが低いわけではない。

いやー、恐るべし瀛客山…