なぜ自動車が左ハンドルの国と右ハンドルの国があるの?

2017年4月1日

自動車のハンドルが左右どちらにあるかは、その国や地域の交通法規や歴史的・文化的な背景によって異なります。

例えば、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどの元イギリス領土の国々では、左側通行が長く続いており、自動車のハンドルが右側にある右ハンドルの車が一般的です。
これは、馬車時代には左側通行が主流で、その後イギリスが右側通行に切り替えた際に、運転手が道路の中央側にいることで対向車と接触する危険性が減るとされたためです。

一方、アメリカやフランス、ドイツなどの一部の欧州諸国では、左ハンドルの自動車が一般的です。
これは、道路の整備が進んだ19世紀において、アメリカなどでは馬車が道路左側を走行するようになっており、自動車の普及に伴ってその慣習が引き継がれたとされています。
また、フランスやドイツなどでは、道路の右側に歩道があることが多く、運転手が左側にいることで歩行者への視認性が高まるとされるため、左ハンドルの車が多く流通しています。

以上のように、自動車のハンドルの位置は、その国や地域の歴史的・文化的背景や交通法規によって異なるため、左右どちらにあるかは国によって異なると言えます。