【小説レビュー】夏と花火と私の死体[著者:乙一 集英社文庫]

2013年12月16日

nanamiでし。


奇才・乙一の衝撃的なデビュー作「夏と花火と私の死体」
これを執筆時は16歳、発表時はなんと17歳!良い意味で狂った人なんだなーって思うのー!

以下ネタバレありなのー。

何が衝撃的って、しかしこの語り手(主人公)の設定が「死体」。それだけで斬新。
同級生の幼い嫉妬により殺された9歳の女の子…
その死体が主人公「私」なのー。
「私」を殺した同級生と、その兄が死体を隠そうと右往左往するのがこのお話のおもしろいところ。
その一部始終を淡々と語る「私」。
見つかってしまうかも…とドキドキする幼い兄妹と、早く見つかりたい「私」。

最後には乙一らしい、どんでん返しも忘れずに用意されているので最後まで一気に読んで欲しい作品なのー!

夏と花火と私の死体
ぞくぞく度★★★★☆

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Posted by nanami