勇気ある少年

2018年2月13日

ワシが小学1年生の頃。

記憶では当時すでに中学生ぐらいだった高山君というジャイアン実写版のような少年が、近所に住んでいた。
(その後どこか遠くに引っ越して消息は不明。)

イラストでは便宜上かなりこわもてなガキになっているが、ワシと見分けるためで、当然小学1年生からこんなふてぶてしかったわけではないぞ。

で、話は戻って高山君だが、当時中学生の割には、近所の小学生を集めてガキ大将気どりになっている、ちょっと幼稚な部分があった。
しかし、小学生のワシらからすれば、年上のお兄ちゃんが遊んでくれて、背伸びして大人の悪い遊びをしている感じが、たまらなく楽しかったのも事実だ。
とはいえ、せいぜいゴミ箱に落ちているエロ本を秘密基地に集めたり、先生の家にロケット花火を打ち込んだり、そんなレベルである。
それでも、当時はエキサイティングで、1つ上のヨシオ君に引き連れてもらって、高山君がホームグラウンドにしていた第一公園によく遊びに行ったものだ。
(余談だが、第一公園といっても、ワシの街に第二公園はない。)

そんな高山君が考案した遊びで

「勇気ある少年」

という遊びがある。

今ではあまり見かけなくなったが、30年以上前、公道のいたるところにあった犬のウンチ。

これを発見すると開催されるのである。

犬のウンチに

爆竹を挿し…


周囲に半径50センチぐらいの円を書く。

円の中にわしらガキどもを立たせ

爆竹に火をつけ、高山君は早々に逃げる。
ガキどもの中で、一番最後まで円の中にいた奴が、「勇気ある少年」として讃えられるというくだらない遊びである。

そんなある日「勇気ある少年」が開催された…

そして、なぜかその日、ワシは高山君に認められたいと思った。

「勇気ある少年」になりたかった…

そして…

爆竹が爆発するまで円の中にいたのである。

うんこまみれになったワシは、母親に怒られ、さらに「勇気ある少年」の栄光どころか…

ウンコマン

というあだ名をつけられてしまうのであった…

高山め!!

中学生ぐらいになって、喧嘩にも自信がついた頃、仕返ししようと思ったが…

(その後どこか遠くに引っ越して消息は不明。)…orz

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昭和畳

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