【食べろく】辻商店[愛知県小牧市]

2014年1月23日

国道41号線、花塚橋南交差点を東に入るとすぐ、右手に見えるパチンコ店敷地内に併設された辻商店の派手な看板が目に入る。

パチンコ店駐車場が使えるので、車で行っても困る心配はない。

店内に入ると袴田吉彦似でイケメンの若いご店主と、愛想のよい女性店員が笑顔で迎えてくれる。
もう1名女性店員がカウンター内にいたが、この方は客商売向きではない対応だったが、総じて接客は悪くない。
土曜日の夜ということもあり次から次へとお客さんが来店するが、ホールメインの女性が丁寧な対応で切り盛りし、ご店主のオペレーションもよく、提供速度も速いので回転よい繁盛店という印象を受ける。
注文は券売機方式だが、おすすめを聞くと丁寧にとんこつラーメンと教えてくださったので、とんこつラーメンを注文。
カウンターに案内され、ご店主の少しかっこ悪い湯切り動作を眺めているとすぐに提供された。
とんこつラーメン…600円+煮たまご…100円

麺は24番。
どこに行ってもそうだが、基本的に茹でかげんの指定は絶対にしない。
そこのご店主の完成されたスタイルがあるのだから、面の固さや味の調整を聞かれる店でも必ず「ふつう」をチョイスするのだが、こちらは普通でも少し固めのようだ。

肝心のお味のほうは…

く…

臭い…

頭骨の脳髄の激臭が酷い…

一般の方が見ることはまずないだろうが、豚骨のスープ、特に頭骨を焚いているところは、食べ物とは思えないグロテスクさで、見れたものではない。
提供するスープがこれでは、灰汁も相当酷くヘドロのような状態、しかも仕込み中の激臭は想像を絶するほどではないだろうか…
申し訳ないがこれは下処理が悪いとしか言いようがない。
たまたま訪問時、新鮮な豚骨が仕入れられずスープの出来が悪かっただけならよいが、もしこれが標準で、それなのにこんなに流行っているのならもう人間の舌は、パーになっているとしか思えない…

こちらは同行者が頼んだつけ麺…700円

こちらは魚粉で臭みを少し抑えらてはいるが、同じスープ。やはり脳髄臭い…
さらに、ひや盛りがデフォだがスープがぬるすぎで、1度麺をつけるとさらに冷えてしまい、もう温かくすらない温度にまで下がる始末…

ラーメン店はなぜか若い人の開業の門戸が広い。
ラーメンが好きで詳しいし、たくさん有名店を食べ歩きをしたし、低資金ではじめられて簡単に成功しそう…
そんな意識の人が多いのかもしれないが、毎年全国で何千店という新規店が開店してはつぶれていく。
新規店でオープンから1年続く店は半分、3年続く店は3割、10年続く店は1割以下というデータもある。
辻商店さんは店舗の雰囲気からしておそらくオープン3～5年程度のお店かと思うが、そういった意味では正念場である。
これほど流行っている店なら今回の味は間違いだったと信じたい。
もし少し日々の仕込みがだれてしまっているのなら褌を締めなおしてほしい。
10年以上続くお店として生き残ってくだされい!!