昔のヨシオ君
今でこそ株成金で、インテリ風なヨシオ君(1コ先輩)だが、昔は今からは想像もつかないDQNな風貌だった。
しかし、今と変わらず雑学や、知識量だけは半端なく多く、後輩のワシらにいろんなことを教えてくれた。
例えば…
誰かに追われて、慌てて逃げなくてはならない時、人間は知らず知らずのうちに、左→右→左→右とジグザグに逃げてしまう習性があるという事。
これは、冷静さを失った状態で逃げているとき、無意識に追ってくる相手を巻こうとする行動らしく、追跡のプロである警察はこの習性を熟知しているため、追跡対象を見失っても左→右→左→右と追ってくるという事だった。
万が一追われるような事があった場合、左→右→左と逃げずに左→右→右と逃げるよう教わっていた。
ワシら後輩は、いつもヨシオ君の見識の高さに恐れ入ったものだった。
そんな雑学王のヨシオ君と、線路沿いの道路をノーヘル原付2ケツで走行中の出来事だった。
愛車パッソル号の調子が悪く、ヘッドライトが点灯しなかったため、超安全運転で低速走行をしていると、前から対向車がやってきた。
普通に走行すれば、乗用車同士でもすれ違えるほどの道幅があるが、なぜか乗用車が線路側に幅寄せしてくるじゃあーりませんか!!
おいおい怖いやんけ!!
と
思った時にはときすでに遅し!!
パトカーでしたToT
キャーーーーーーーーー!!!!
必死で逃げました。
ええそりゃもうしっかり左→右→左と…
しかしこんな時もさすがに冷静沈着雑学王のヨシオ君。
「おい!昭和!!左→右→右やぞ!!」と絶叫してくれました。
ヨシオ君のとっさの判断で我に返ったワシは言われるままに右へ!!
行き止まりToT
このあとどうなったかは、まだ話の展開があって長くなりそうなので別の機会に。